「ずっとランドセル」への想い

2 モノの買い方が変わった

ランドセルの展示会を終えて私たちが一番印象に残ったのは「もう、お兄さん、決めて」でした。
そうなんです。目の前の僕を信頼してくださったお客様は、オススメするランドセルをご購入してくださいました。
このときの感覚が、SNSで起きていることと似ているかもと思ったんです。
インターネットで調べればいろんな情報を得ることができるんだけれど、こっちの人はこう言っていて、あっちの人はああ言っている。
自分にとってどちらが正解か、情報を並べて比較するよりも、価値観が似ている人の意見を頼りにするっていう、SNSを介した僕たちの思考や行動に似ているかもと思いました。

たしかに、以前は雑誌を読んで、編集者さんがセレクトした洗練された情報を頼りにしていたけれど、最近は私も、フォローしているママ友のSNSで、いいね!している商品がステキと思って購入した経験があります。
いいなと思える人との距離感が縮まりましたよね。店員さんやコンシェルジュのような人だけの意見じゃなく、身近な人、友人、ちょっと憧れの人の投稿が、その商品を知るきっかけになったり、商品購入の後押しになったり。

フォローしたいと思う人も、裏方のスタイリストさんだったり、実際に商品を使っている人だったり、写真もリアルなんですよね。
なるほど。「リアル」なんですね。
こどもと暮らしでもSNSからご購入いただくケースが増えましたよね。
ありがたいことに私たちの商品を実際に使っていただいて、それをSNSにアップしていただいていたり。
投稿を見つけた時うれしいですよね!

モノの買い方、選び方が変わっているのを感じますよね。
自分たちと価値観が近い人の情報を頼りにすることは、膨大な情報の中から比較して出す正確かもしれない情報よりも、リアルなのかもしれないですね。
私たちがたてたこの仮説を後押ししてくれたのが、今回いっしょにランドセルをつくることになった「きなこさん」の存在でした。

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